SystemMaxUse
の設定には上限がありますが、その上限は設定自体の制約というよりは、ディスク容量や他の設定と関連しています。journald
では、SystemMaxUse
に指定できる値は、システムのディスク容量に依存しますが、特に固定された上限があるわけではありません。
SystemMaxUse
の設定について
SystemMaxUse
の制約:SystemMaxUse
の値を設定するときには、ディスクの空き容量やシステムの総ディスク容量を考慮する必要があります。SystemMaxUse
はシステム全体でjournald
に割り当てることができる最大ディスク使用量を定義します。もし指定した値がシステムのディスク容量やディスクのパーティションサイズを超えている場合、journald
は指定された値を正しく適用できません。
- 10GB の設定:
SystemMaxUse=10G
と設定することは可能です。しかし、実際にそれだけのログを保存するための十分なディスク容量があることを確認する必要があります。- もし、ディスク容量が少なかったり、他のプロセスが同じディスクを使用している場合、
journald
はディスクを使い切らないように、利用可能な範囲で最大限のログを保存します。
設定の例
以下は、journald
が 10GB のログを保存するように設定する例です。
[Journal]
SystemMaxUse=10G
これにより、/var/log/journal/
ディレクトリに保存されるログ全体が 10GB まで使用できるようになります。設定後は、systemd-journald
サービスを再起動し、設定が適用されているか確認します。
確認方法
設定が適切に適用されているか、ディスクの使用状況を確認するために、以下のコマンドを実行できます。
sudo journalctl --disk-usage
これにより、journald
が現在使用しているディスク容量を確認できます。